あたしと純。

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昼休み。 あたしは百合とお昼をとる予定だ。 今日は暖かいから屋上が気持ちいいかも。 「那ー由ーせーんパイっ」 「陸くん!どうしたの?」 植竹陸くん。 あたしがマネージャーをしている野球部の部員で、純のクラスメイト。 中学時代からの後輩である。 あたしを慕ってくれているのか、野球のことがよく分かんないあたしをマネージャーに推薦してくれたり、今みたいに時々教室に来てくれる。 「どうしたってわけじゃなくて・・・・・・その・・・・・・」 少し困っている陸くんをちょっとだけイジメてあげたくなった。 もちろんしないけど。 「その・・・・・・なに?」 「僕!!せ、先輩に・・・・・・会いたくて」 ・・・・・・嬉しいけど、誤解を生むような言い方はやめてほしい。 「えっ!?那由と植竹くんって付き合ってるの!?カレカノ!?」 百合のように誤解する人もいるけど、別に付き合ってなんてない。 そもそも、あたしは好きな人がいない歴=年齢だ。 恋人なんてあり得ない。 「違うよ。陸くんとあたしはそんなんじゃないっ。陸くんに失礼」 「そんな・・・・・・!!そんなことないですっ!じゃあなくって・・・・・・昼休み、予定・・・・・・ありますか?」 「え、うん。百合とご飯食べ・・・・・・」 「あぁ。予定びぃっしり。俺とメシだから~。ですよね、那由さん?」 「えっ!?」 突如現れた純と、純の発言に驚いた。 否定を一瞬考えたが、純の目が『だよな・・・・・・?うんって言えよ』と語りかけてくる。 語りかけるより、脅しに近いかもだけど。 「う、うん。そーなの・・・・・・ごめんね?陸くん」 「いえっ僕こそ急に来てすみませんでした」 申し訳なさそうに謝る陸くんに対し、純は嬉しそうだ。 顔や行動には出してないけど、目がそう伝えてくる。 ホント・・・・・・性格最っ悪!!
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