action 1

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ーーーお父さんが出て行って、母は必死で働いた。その間、私は保育園に預けられた。 私を迎えに来て、母は私にキャンディをくれた。 私はキャンディを食べながら『今日はいいことがあったよ』と笑うと、母は微笑みながら『明日もいいことがあるといいね』と言ってくれた。 母は私が寂しがっている事もわかっていて、元気になるようにと必ずキャンディをくれていた。 だから小料理屋を開いた時『飴玉』という名前にしたのも、私が元気で笑えるようにっていう意味だって事、わかってる。 今だって、失恋した私を慰めてくれる為に、キャンディを渡してくれたから、母の優しさが嬉しくて泣きそうになった。 そうだよね。お母さんの言う通り、要さんと別れて良かったんだよね.... これで良かったんだって...そう思う事にした。 そう思う事にしたら、悲しい気持ちはまだあるけど、少し薄れていくような気がした。
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