action 2

2/33
6232人が本棚に入れています
本棚に追加
/651ページ
あれから数日経った土曜日の昼下がり。 私とアフタヌーンティーを味わうのは、友達の依代(いよ)ちゃんなんだけど…… 「はぁ? で、晶はそれで終わりにしたっていうの?」 要さんと別れた話をすれば、依代ちゃんの眉間に皺が深く刻み込まれる。 「っていうか、晶は納得したのかもしれないけど、その要って男! 後輩の…えっと、なんだったっけ?」 「……沙耶ちゃん」 「そう、その沙耶ちゃんって子と付き合い出すかもしれないんでしょ? そうなっても晶はいいと思ってるの? 」 「……」 「沙耶ちゃんって子に、全部、晒してあげなさいよ!」 私は上目遣いで依代ちゃんを見て 「……晒してもいいけど、なんて言えばいいのよ?」 グラスに入ったチャイフロートのアイスをスプーンで、グチャグチャと潰して吐き捨てるように言う。 「……要さんは私の男だったけど、身体を許さないし、結婚もしたくないと言ったから、沙耶ちゃんに乗り換える気が満々だよって……言えるわけないじゃんっ!」
/651ページ

最初のコメントを投稿しよう!