action 2

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ーーー要さんと決別した日。 私は母にキャンディを貰って、ポジティブに考えようと思った。 そう思うと気持ちは幾分、吹っ切れてきた。 そして私は更に吹っ切る為に要さんから連絡が来ないように、着信拒否、LINEブロックした。 もちろん私からは連絡なんてしない。 けど、仕事では必然的に顔を合わしてしまう。 受付の前を通る要さん。 横に沙耶ちゃんがいるから、私に声を掛けないし、目も合わさない。 だから私も知らない顔で過ごせたのだけど、要さんは沙耶ちゃんにも目を合わさなくなった。 要さんは、私が沙耶ちゃんに全て晒したとでも思ったのだろうか。 沙耶ちゃんにも全くと言っていいほど、接触しなくなった。 だから沙耶ちゃんも、『避けられてるのかもしれない』と気づいたものの、要さんに自分から何かを言うことはなかった。 そしてそのまま数日が過ぎて... その間に沙耶ちゃんは高校時代の友人と飲み会をしたのだけど、その中の一人から告られたと、私に教えてくれた。 前から好きだったと言われた沙耶ちゃんの気持ちは今、その男の子に傾き出している。
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