action 2

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「常識で考えても、普通は彼女の後輩、それも一緒にいる後輩に手を出そうとしないでしょ? それを悪びれもなく、バレたら晶に嫉妬させたかったって。それって、どちらに転んでも上手くいくようにしているのよ! いい? おっさんというのは、兎に角、口が上手い。騙すのもお手の物なのよ! わかる?」 「……う、うん」 依代ちゃんの力説は更にヒートアップしていて。 そんな依代ちゃんに圧倒され、抗えない私は、世の中の中年男性に、そっと心の中で詫びつつ 「いや、まぁ、要さんはそのタイプかもしれないけど……でも、多分、もう沙耶ちゃんの事は諦めたと思うし……」 要さんは、もう私には何もしてこない。私には関わって来ないって言ったのだけど、依代ちゃんは納得はしていなくて。 「それは晶がそう思ってるだけで、まだ沙耶ちゃんって子を諦めたのかどうかはまだわからないでしょ?」 「うっ!そ、それは…た、確かに、そうかもしれないけど……」 私は言葉を詰まらせた。
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