action 2

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「ええ。そうです」 と、一目でわかる高級な黒いスーツを着た須賀 真白は柔らかい笑みを浮かべて、私の問いかけに答える。 上品さを醸し出し、洗練されたイメージで話す須賀 真白は仕事が出来るビジネスマンそのもので。 その姿をみて、私は思った。 要さんに別れを告げたあの日。 須賀 真白は私と会った事なんて覚えてない。 いや、元々私の顔すら、覚えてないから、こうやってビジネスモードを崩さずに、私と会話をしているのだ。 そう思った私は、少しホッとした。 「わかりました。少々お待ちください」 と、言って如月先輩に内線電話で連絡をしようと受話器を取った。 すると笹島様が思いがけない言葉を放つ。 「この間、どうも。まさか、あんなところでお会いするとは思いませんでした」 ーーーえ? 私は驚いて笹島様の顔を見る。 でも笹島様は私を見て言ったのではなくて 「黒田課長とご一緒のところを、お邪魔して申し訳なかったですね」 沙耶ちゃんに向かって話していた。
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