action 2

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黒田課長...要さんと沙耶ちゃんが一緒にいた? 「いえ、そんなことはないです」 「いや、ホントに驚きました。まさか貴女が黒田課長の恋人だったとは......」 少しはにかんだ笑みをみせる沙耶ちゃんと、笹島様の会話。 それって、要さんが沙耶ちゃんを恋人だと、笹島様に紹介したって事だよね? この時の私の顔、すごく驚いた顔をしていたのだと思う。 だって、私の視線に気づいた沙耶ちゃんは 「この間、黒田課長と一緒に食事をしたんです」 少し困ったような笑みを浮かべていた。 「詳しい話は、また後で...」 「あ、うん......」 来客者の前だというのに、『うん』って返事をした私は、動揺してしまっているのだとわかった。 それに、私の指先は小刻みに震えていて。 震えが止まらない。 私はそれを隠したくて。小さく息を吐いて、一呼吸をする。 それから、広報課の内線番号を、まだ震える指先でプッシュした。 「ーーー如月さんをお願いします」 必死に平常心を保とうとして、絞り出した私の声ーーー少し、掠れた声だった。
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