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「うん……。今日は楽しませてもらうね」
私はそう言ってから、蓮花ちゃんの向かい、依代ちゃんの横に座った。
「依代ちゃんから聞いたと思うけど、今日は久遠の友人との飲み会。向こうは出会いを求めてるみたいだけど、それは向こうの都合。こっちは楽しいひと時を過ごすって気持ちで、それでいいから」
蓮花ちゃんは念を押すかのような口調で、チラッと久遠ちゃんを見る。
久遠ちゃんは蓮花ちゃんの言葉に小さく頷いて、
「私の友人で…失礼な事もあるかもしれませんが、よろしくお願いします」
私達にまた頭を下げた。
「そんなに気を遣わなくていいから」
「そうだよ。私達はこの集まりを楽しみにしてたんだよ」
私と依代ちゃんで久遠ちゃんが気を遣いすぎないようにって伝えると
久遠ちゃんは少しホッとした顔を見せたものの、何故か弱々しい笑みを浮かべていた。
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