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死んだ友人の顔はとても穏やかで満足そうではないか。目標を達成できずに死んだというのに。
そこでさらに私は気づく。
そうか、誰であっても人生の最終目標は「死」ではないか。友人はその最終目標の間に俳優という目標を作ったに過ぎない。友人は俳優という目標を飛び越して最終目標を成し遂げたのだ。だからこんなに穏やかな顔をしているのだ。
それから私は鬱病を脱した。私にも人生の目標が出来たからだ。活力にあふれ、人生に楽しみを持ち始めた。そう、私の生きる意味とは死ぬ為に生きている。私の人生の目標は死ぬ事だ!
その後、私は就職し結婚もした。
家事を全くしない冷たい妻と結婚した理由は、いつか邪魔になった私を保険金目当てで殺してくれないかというちょっとした宝くじ気分で結婚した。
歩いて通える場所にある会社に自家用車で通うのは、歩くことによって健康になり寿命が延びないように気を使っているから。
日々どれだけ嫌な事があろうと、上司にどれだけ理不尽な事をされようと、どうせ死んだら関係ない事だ。むしろストレスが引き金になって病気でも発症してくれないだろうか。
今日も私は死ぬ為に前向きに生きています。
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