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「...い、......ケ...きろよ。」
誰かの話し声が聞こえる。
「おい、...スケ...きろって。」
はい、うるさいです。
後5時間眠らせてね。
「おい、ジョースケ起きろ。」
何回聞いたか分からないが、やっと頭が覚醒してきた頃に急に頭上に衝撃が走った。
それはまるで重い何かで殴られたような......
驚いて飛び起きると目の前にはヒロシが右手にノートパソコン、左手に弁当を持って面倒そうな顔で立っていた。
「って、ノーパソは反則だろ。」
普通に痛いし。
つーか当たり所悪かったら死ぬし。
「うるせえ、ジョースケが昼休みだっていうのに起きないのが悪いんだろ。」
ヒロシはそういうと、前の席の机に座り、テキパキと弁当を広げだした。
「ん?もう昼休みになっちまったのか?」
「ああ、お前が爆睡してる間にな。」
なるほど。
そこまでガッツリ寝る予定はなかったが、実際は授業の終わるチャイムが聞こえないくらいに爆睡していたらしい。
「ジョースケもさっさと飯にしようぜ。」
すでに弁当にガブリついているヒロシがそう言う。
確かにそうだ。
昼休みが1時間あるはといえ、油断していると時間がなくなる。
さっさと食べて睡眠時間の続きをとることにしよう。
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