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和弥は目が大きい上に、
一見すると黒にも見える濃い青の瞳で、
しかも黒目の比率が多い。
草食動物の目のようだと、
故郷では言われていた。
「色白だけど、男の子よ」
和弥も昔はこんがり焼けていたが、
コロニー生活ですっかり白くなってしまった。
「流々。
又、冗談でしょ。
こんなに可愛い男の子がいる?」
両手を離して、
確認するかのように和弥をじっと見つめる。
「岡田和弥です。
十八歳。
男です」
親子のせいかもしれないが、
和弥も女性と間違われる事は、幼い頃はあったが、
最近では全く無かった。
こんなに頻繁に間違われるのは、
少しショックだった。
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