第一章 流々へ

40/48
前へ
/330ページ
次へ
「和弥、 生命反応を捉えられるか?」  近寄った機材が、心臓の音を捉えた。 「心臓から出現している」  金属に遮られて見えないが、 心臓から出現する光景は想像できない。 金属を透視のする機能もあるが、 空中に心臓のみ捉えるだけだった。 「金属の中には、 酸素の存在が認められる。 タンクの水が出現した」  予期せぬスクリーンが、和弥の正面に来ると、 又宇宙船が映っていた。 今度は、 警備隊に追い掛けられているが、 最新型の高速船の為に距離は開いていくばかりだった。 「高速船?」  高速船は、 出現箇所に向かってきていた。
/330ページ

最初のコメントを投稿しよう!

80人が本棚に入れています
本棚に追加