第一章 流々へ

42/48
前へ
/330ページ
次へ
「下がってください」  もしも天羽の親だとしても、 息子をもっと早く止めるべきだったのだ。 論文だけで人間を判断する前に、 大切なものは何か教えるべきだったのだ。  高速船は前に進めなくなったと諦めて、 方向を変えたように見えた。 「ミサイル?」  和弥は、 とっさに妨害電波を出していた。
/330ページ

最初のコメントを投稿しよう!

80人が本棚に入れています
本棚に追加