第二章 別れは,はじまりのために

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「本当に綺麗ね。 絵になる存在ね。 流々は、二人が大好きだったから、 本当はずっと一緒に居たいという願いを込めて、 その写真を貼りたかったのでしょうね」  和弥の目から、 大粒の涙が落ちていった。 「明香利さんからも電話がきて、 心配してくれたのよ。 いい人ね。 和弥君の幼馴染で、最愛の恋人なのね。 明香利さんは。 流々が、 自慢の二人で憧れだって言っていたの」  奈々子は、 淡々と流々が生まれた時から現在までを語ってくれた。 流々が死んだとは信じていないが、 帰って来ないという事が悲しいのだと告げてくれた。 和弥は、 静かに聞きながら、 どうしょうもなく自分を責めていた。 和弥がここに来なければ、 奈々子に悲しい思いをさせずに済んだ。
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