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「和弥君が来てからの流々は、
本当に輝いていた。
こんな事になってしまっても、
その事は忘れないでね。
流々は、和弥君の世界に出会って、
その世界に憧れて、
少しでも近付きたくて旅に出た……」
旅からいつか帰ってくると、
奈々子は泣いた。
「お願い、
又、遊びに来てね」
奈々子は、
去って行く和弥と東雲を、
ずっと手を振って見送ってくれた。
和弥は、木村ベーカリーを後にすると、
暫くは東雲の寮の部屋に泊まる事にした。
東雲の計算によると、
次の出現は三年近く後だった。
それまでに、
生命体だけで出現できる方法を見つけ出さなくてはならない。
和弥は、
東雲の部屋に布団のみ入れると、
窓からグリーンを眺めた。
緑の星、
ここで流々と出会った。
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