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今回の出現については、
各種の研究所にも協力を求めていた。
瀬戸内とも、
その後連絡を取り合い、
又、
様々な協力要請に答えもしていた。
その瀬戸内に、まだ流々を諦めていないと告げると、
非常に喜ばれた。
宇宙には、
まだ多くの可能性が残っていると、
実証して欲しいのだそうだ。
和弥は、
出現の準備班に機材や素材の搬送を任せると、
一足先に出現箇所の惑星に向かった。
東雲も同乗して、二人で降り立った惑星は、
岩場だけの星だった。
この星に、
九十%の確率で、流々は融合してしまう。
どんなに頑張っても、
三年で出来た事は、
一%を十%に変えただけだった。
「生命が生存出来るようにしたのか?」
融合してしまった生命が、
直ぐに死んだりしないように惑星には水と空気を用意した。
他にも、
様々な物質を用意したが、
他の協力している研究室が欲しいデータは、
無機物の世界に有機物が出来るのか?かもしれない。
もしくは、生命の誕生の謎を解明しているのかもしれない。
和弥と、東雲のように、
固体の流々を求めている研究室はない。
「最低限は用意した」
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