第1章

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「俺にはカミサマが付いてるんでね…そんなまどろっこしい技、効きやしないんだよ」 くすくす、と笑ってヴィントが服の誇りを払いながら言う。 「また神様!?一体如何しろっていうのよ…!」 流石のロートも頭を抱える。 【カミサマ】 一体何者だと言うのだろうか。 「ブラウ、ロート…君達が教会へ来るなら助けてあげるよ?俺等は幼馴染じゃないか…こんな殺し合い、したい筈ないだろう?……そう、ロート…君だけでもいい」 ヴィントは何処か優しげに告げた。 そしてロートに手を差し伸べる。 「幼馴染!!?」 ゲルプが驚いてブラウ、ロート、ヴィントを見た。 「…あ、あたしは…」 ロートに微かな迷いが出た。 自分が行けば終わる? 誰も傷つかない? なら行くべきなのだろうか? だが信じていいのだろうか? 葛藤がロートの中を駆け巡る。 「思い出して、あの頃の事……俺等は何時も四人で遊んでたじゃないか。ネーベルも一緒に…四人で」 三年前の事を、とヴィントは語り始めた。 八話、終了。
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