第2章 最初の罠
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こんな姿 自分を陥れた相手に 見せるべきじゃなかったんだ。 だけど それこそが 僕の愚かしい弱さで――。 「大丈夫さ。あいつがいなくなった穴埋めは僕がしてやる」 「律さんっ……!」 指先を重ねて囁く 悪魔のその手を 僕は跳ねのけることができなかった。
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