第2章 最初の罠

17/29
前へ
/29ページ
次へ
スマートで気が利いて 感情を押し殺したように 常に穏やかに微笑んでいる。 いつ何時も思ったまんまに行動する 可偉人とはまさに正反対。 「律さんは……本当にかっこいいですね」 思わず口をついて出た。 「年の功だろ。君だって25になりゃ変わる」 「いえ、年齢とか関係なくて――」 本当に 昔からそうだったんだ。 「優しくて……素敵です」 ひそかに憧れていたから 僕はよく知ってる――。
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!

66人が本棚に入れています
本棚に追加