第2章 最初の罠

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「わあ、美味しそう」 間延びした僕の声に 重ねる様にして――。 「可偉人なら来ないよ」 「えっ……?」 さらり ナプキンを広げながら 律さんが言った。 「どうして……」 一瞬 ひんやりとした空気が テーブルを横切る。 「あんな茶番に僕がひっかかるとでも?」
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