第2章 最初の罠

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「言葉通り、今このまま」 「……え?」 まるで波が引くように 律さんの顔から 優しい笑みが消えた。 「どうせ卒業したら向こうのダンススクールで本格的に学ばせる予定だったんだ。少しぐらい早まっても問題はないだろう」 代わりに 見たこともない 傲慢で支配的な一面が顔を出す。 「嘘……」 「嘘じゃないよ」
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