第2章 最初の罠

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『やあ。うちの馬鹿は一緒?』 悪戯に口端を吊り上げると 可偉人はスピーカーフォンに切り替えた。 当然僕の耳にも その甘い声音は丸聞こえ――。 「いえ、可偉人くんは今日はいません」 『そりゃよかった。ねえ、まだ学校?』 「はい」 この兄弟は――まったく。
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