第2章 最初の罠

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その後――。 30分足らずで 「やあ、お待たせ」 「律さん、こんばんは」 シンデレラの馬車さながら 颯爽と校門の前に現れた白いベンツ。 中からスーツ姿の王子様が顔を覗かせると。 「あれって……」 「絶対可偉人くんのお兄さんだよ」 下校中の女の子たちがひそひそと よく似た兄弟の噂をした。
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