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つぎの日
私は緊張でバクバクになりながらもなんとかお店に着いた。
何回も何回も深呼吸をする。
「すーはーすーはーっ。
大丈夫大丈夫。できる。平気。大丈夫。がんばる。」
グッとガッツポーズを作り私はお店に足を踏み入れた。
「こんにちはー…」
「あ、きたね!田中さん」
店長が私に気付き走りよってきた。
「こんにちはっ、」
「そんな緊張しなくて平気だよ!今は俺と田中さんしかいないからさ!」
う。何故私がほかの人を気にして緊張しているのがバレた…?
実は私極度の人見知りなのです…。
「あと、この店では女の子は名前で呼ぶってことになってるから恋歌でいいかな?」
「あ、はい!大丈夫です!」
「あとお店にきて最初の挨拶はご苦労様です、ね!」
「わかりました!」
私は持参してきたメモ帳にメモをすると何度もコクコクと頷いた。
「うわ。メモとるんだ?結構真面目なんだね」
「はい!覚えが悪いので…」
「まあ気楽にやってね!で、来てからしてもらいたいことはまず手洗い。手洗うのは石鹸三十秒流水三十秒だよ。」
「石鹸が三十秒…流水三十秒…」
「手洗いが終わったらまずテーブルを拭いて欲しい。
アルコールつけて拭いて欲しいな!」
「アルコール…」
「で、テーブルにお皿と箸を用意しておく。」
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