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そしてそのまま付き合うことになった。
浦田になにか不満があるとか別にない。と思う。
私は浦田が好きだし浦田も私のことを好き。
沢山2人でいろいろした。
デートも手を繋ぐのもプリクラも…キス…も。
この先浦田以外の人なんて考えられない。
浦田以外好きになれない。
誰よりも浦田が好き。
結婚する約束まで交わした私達。
それなのに…。
「恋歌…?」
不意に横から声をかけられハっと我に返る。
「あ、ごめん。浦田…なんだっけ?」
浦田は心配そうに私の顔をのぞき込んでいた。
今は私の部屋で、浦田といる。
お泊りにきてくれたのだ。
それなのに私の頭の中はずっと違うことを考えている。
浦田をほっておいてしまうほど重大なものなんてあるわけもないのに。
それなのに浦田よりも他のことで頭がいっぱいだった。
白沢一真…さん。
彼のことで頭がいっぱいで胸がしめつけられる。
鼓動が早い。考えるだけでこんなに胸が苦しい。
今まで一度だってこんなことなかったのに…
なんだろう…?
「恋歌なんかあったの?」
浦田が心配そうに声をかけてきた。
「ううん、何も…」
「でもこないだ初バイトいってからこんな感じだよね?なんかあったとしか思えないんだけど…
通話でもずっと上の空だったし、…」
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