プロローグ

4/7
前へ
/269ページ
次へ
(……あれっ?) 澄んだ薄青の瞳を、窓の外に向ける。 そんな彼の視線の先を、ゆっくりと一人の少女が横ぎっていった。 白い服を着た、少女。黒い髪をした、自分より少し年上と思われる少女。 彼は少女の、線の細い横顔を見た。その首に掛かっている十字架の、銀の鎖がさらさらと揺れているのを見た。
/269ページ

最初のコメントを投稿しよう!

26人が本棚に入れています
本棚に追加