はじめに。

3/4
前へ
/8ページ
次へ
………いや、ちょっと待って。 負け惜しみ? 別に負けてはないじゃんか。 憧れて、夢をみて、、、 それを負け惜しみだというなら、それはリア充が私みたいな人を見下している、立派な証拠。 なによ、一時の幻想に酔っているだけのくせに! いくらリア充だ、なんて言っていても いつかは終わりを迎える。 だけど、リア充『だった』ってことは変わらないから、周りの人たちは冗談だろうと本気だろうと リア充『だった』人に、聞きにいくんだ。 具体的には、別れた理由とか告白のしかたとか、どれくらい相手のことが好きだったのか、もしくは今でも好きなのか… 人にもよるし、おおっぴらにして言わない人だっているだろうけど、私が見たのはこんな感じ。 でも、所詮リア充だってもともとは非リア側の人間。 それなのに、なんでリア充になった途端に見下し始めるのか。 今までの自分じゃあない、って主張したいの? そんなこと、主張されなくたってわかるよ! 明らかに違うじゃない、今までとは。 それから。 リア充だーって言ったそばから別れちゃって、また非リアに戻るなんてことがあったら滑稽。 これだって、人にもよるけど。 だったら… 憧れるくらい、夢をみるくらい、いいよね? 私は、リアルの生々しさについていけないだけだから。 クラスにいるリア充だって、好きなはずの恋人と話しているとき、面倒くさそうな顔をしている人がいるんだもの。 そんなところを見たら、 恋愛ってなんなの? え、好きってなに? なんて疑問が湧いてきたって不思議じゃあないよね? 前回に比べたら、心のなかがかなり洩れてるけど、そこはご愛嬌だよね? 私はやっぱり、恋愛は幻想だと思うんだよ!! いつかは終わりを迎える運命だから! そんなこと言ったら、人間の一生も終わりを迎えるじゃないか、だったらそれはどうなの? それとこれとは別なんだよ! 恋愛とは、二人以上の人間がするもの。 ちゃんと、大きな辞書で調べたんだから! たまーに、死んでからもその人のことを諦められないってパターンもあるけどさ、それって、だいぶん好きじゃなかったらないと思うし。 そして、そんな人にはなかなか巡り会えない。 だから、会いたくても素知らぬふりをして、恋愛なんかには興味を持たないようにして、リア充には冷たい視線を浴びせて。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加