第1章

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託児所の保育士が、すごく意地の悪い人だった。 多分、ストレスだったのか寝る時間になると、私はよく吐いた。 布団に吐かれ、仕事が増えることが我慢できなかったのだろう。 私にだけ中りが強かった。 寝るときに耳元で「馬鹿」と言われたこともある。 怒られるし、吐いてはいけないと頭では分かっているのだが、どうしても幼い体はついていかず吐いてしまう。 睨み付け舌打ちをされ、思いっきり嫌な態度をされる。 今思うと考えられない保育士だと思うが、当時は夜間に子供を預けられるような無認可保育所が少なかった。 人手自体が少なく、働き手に対して仕事量が圧倒的に多くかなりの負荷がかかっ ていたのではないかと想像する。 子供に直接中るほど、イライラしていたのかもしれない。
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