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そこまでいってようやく自分の状況に気づいたらしく、両手で体を抱くようにして俺の視線から逃れようとする。
「この変態っ! こっち見るな! 寄るな!」
顔を真っ赤にしながら後ずさる。
しかし、そこは俺の部屋。床に散らばるプリントの山が彼女の後退を妨げる。
きゃあ、と数学のテスト(42点)に足元を掬われひっくり返った彼女は、打ちどころが良くなかったらしく気を失ってしまった。
一連の流れを呆然と眺めていた俺は溜息をつく。
「…………どうしてこうなった」
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