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全裸で無くなった少女を見てほんの少し口惜しく感じながら杉谷は口を開く。
「じゃあ、今度はこっちの番だ。…………お前一体何者だよ?」
彼の質問に対して少女は、
「…………んー…………えっと…………あれ?」
「おいおい、まさか頭打って記憶喪失になっちゃいました、なんて言うんじゃ…………」
目をそらす少女と訝しむ少年
「…………」
「…………」
両者の間に気まずい空気が流れる。先に沈黙を破ったのは少女のほうだった。
「…………えーと、…………どうしよう?」
「どうしようって、本当に何も覚えてないのか? ランプの事とか」
ランプ? と首をかしげているところを見ると本当に覚えていないらしい。
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