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シルバーで作られたそれはこちらの顔が映るほどの光沢があり、それでいて鈍く鋭い輝きを放っていた。
全体的に丸みをおびたフォルムで、特に目を引くのが銀色の表面に散りばめられた色とりどりの宝石だ。三日月状のもち手の下をくぐるように親指の先ほどの大きさのそれがランプの中心を彩っている。
これってカレーとか入れたりするアレか? 今頃インドにでもいるのかウチの親父は。
でもまあ、得たいの知れない薬を送ってくるよりは幾分かマシではあるけど。
とりあえず、という風に片手で持ち手をもう一方の手でふたを掴み持ち上げ開けようとした。
――――が、開かない。しかしそれ以上に俺を驚かせる出来事があった。
「…………あ、…………っん」
鈴をつついたような澄んだ声が聞こえた。
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