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突然、ランプが凄まじい光を放ちだした。それは直視はおろか両目を閉じていても耐えられないほどの眩しさで、俺は思わず両手を顔の前にかざす。
当然、支えを失ったランプは重力という当然の力によって落下する…………はずだった。しかしそれは見えない糸で吊り下げられているかのように床に落ちることなくその場に、胸の高さに留まり続けていた。
光が徐々に収まっていく。網膜の危機が去り両目を開けた視界に映し出された光景は、俺の粗末な頭では到底理解できるものではなかった。
見慣れているはずの自室。そこに強烈な違和感を覚えるのは、やはり目の前の存在のせいだろう。
「な、何なんだ一体―――――!?」
等身大の肌色、そのてっぺんから肌色の中間あたりまで銀色が流れていた。
その肌色には手があり、足があり、頭もあり、さらには控えめながら柔らかそうなふくらみが二つあった。
詰まる所は、銀髪全裸の少女がそこにいた。
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