白衣の天使とイケメン医師の微妙な関係

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「『翔・ディアーノ』ねぇ……  イタリア系の男(ひと)だから、あんなに手が早いのかしら?」  ……それとも『悪魔』だから?  なんて一瞬思い、莫迦な考えに首を振る。  謎の占い師見習い。  イケメン男に出会ってそう、何時間も経っていないけれど、気分的には『次の日』の朝のことだった。  わたしは、職場の病院の女性更衣室の自分のロッカーの前で、盛大に深々とため息をついていた。  六時間ぐらい前に夜の街で貰った……っていうか。 『押し付けられた』遊び用の名刺代わりだそうな、タロットカードを眺めながら。
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