運命の輪 THE WHEEL OF FORTUNE

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 ここらで一つしかない、街灯の下だった。  真夜中に輝く小さな太陽のように、無駄に明るく灯った光がまるで、彼を引き立たせるスポットライトみたい。 「やあ」と、イイ声を出し惜しみしてる分、愛嬌全開、気さくに話しかけて来たのは、すごくキレイな顔の男だった。  ずっと通った鼻すじに、涼しげな目元。  地なのか、染めたりカラー・コンタクトなのか、判らない。街灯の下で見えたダーク・ハニー・ブラウンの髪と、緑色の瞳がとても似合ってる、イケメンだ。   そして、極めつけは、その身なり……!  ブランドものについては、それなりにこだわりがある、わたしでも『良い品』だって一目で判る高価そうな服や、腕時計を見るにつけ、ただの『占い師』と言うより、ホストかなんかみたいだ。  そう言えば、今の時間帯って、ここら一帯のホストクラブも軒並み閉店完了してる時間だったはずじゃなかったっけ……!?
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