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「こんのクソババアッ!!しかもブサイクが制服という聖なる衣をけがすんじゃねぇ!制服はなぁ……天使の雛達が、一人前になった証として与えられる正装なんだよ!脱げ!今すぐ脱げ!そして俺に土下座しろ!!」
わけのわからない怒りを爆発させて、女性の制服を脱がそうとする。
「ちょ、何こいつ!やめてよ!凄い失礼なんだけど!!」
「テメェ!!亜美から手を離せ!この変態野郎!!」
……うん、間違いなく変態野郎だね。
それを否定するつもりはないし、男性が全面的に正しい。
「お前は引っ込んでろ!」
そう言って、男性を殴り付けると、一発で地面に倒れて気を失ったのだ。
そんな事をしている間にも、人魂を悪霊が追い掛けて、一つ先の交差点を右に曲がってしまった。
「に、西尾さん!そんな事をしてる場合じゃないよ!人魂を見失っちゃう!!」
西尾さんの横を通り過ぎる時に、ポンッと叩いて人魂の後を追った。
「チッ!俺の記憶から早く消え去れ!!二度と現れるんじゃない!」
物凄く理不尽なセリフが背後から聞こえてきた。
人魂を見失わないようにと、急いで交差点を曲がったけど……。
ドンッ!!
「キャッ!」
私の身体に、何かにぶつかったような衝撃が走った。
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