疑惑の追跡

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西尾さんに新しいお札をもらって、主に繋がる手掛かりを探す為に外に出た私達。 まさかあのお札に力が無くなっていたなんて。 もしもあの後、別の悪霊に襲われてたらアウトだったと考えると恐ろしい。 「そ、それで、今からどこに行くつもりなの?手掛かりはないし、蟲に憑かれた人が事件を起こすのを待つ……とか?」 「んー、それも良いかもしれないけど、要領が悪いよね。とりあえずコンビニで朝御飯を買って考えようか。夕方におっさんの店でパンケーキ食べてから、何も食べてないでしょ?」 あー、そうだ。 パンケーキが結構ボリュームあったし、いちご牛乳を飲んだから気にならなかったけど……さすがに今はお腹が減っている。 断る理由もなく、昨夜、西尾さんが戦っていたコンビニに入り、私達はお茶とおにぎりを買って店を出た。 「さて……ここで待つかな。音彩ちゃん、いつでも動けるように早目に食べておいてね」 そう言って、店のガラスにもたれておにぎりのフィルムを剥く西尾さん。 「え!?立ったまま食べるの!?なんかお行儀が悪いなあ」 そうは言っても、西尾さんに何か考えがあるならそれに従うしかなかった。
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