二章

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夜中 コンコン 誰だ、こんな時間に… 「はい。」 ガチャ 「フジさんですか?」 「ええ。」 「これ。」 また、依頼か…全て出し切ってしまったからな。 「すみません、依頼ならもう締め切らせていただきましたので。」 「違います。フジさん宛にです。」 「俺に?」 「ええ。しっかり渡しましたからね。」 「フジ?」 「キヨ…どうしよう…」 「おい、どうしたんだ!?」 「俺さ、大変な事をしてきたんだな…これさ、今回一緒だったヤツの親からの手紙だよ。読んでみ。」 「《私はお前を一生許さない》って、バカバカしい。俺らは、お前らニンゲンより強くて、寿命も長いってのに。」 キヨは手紙を暖炉に投げ捨てた。 「寝ようぜ。もうすぐやってくるんだ。」 「そうだね。」 NEXT→現在(一ヶ月後)
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