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雪の中のモフモフ
外は大粒の雪がふりやむことのない白銀の世界です。
みいちゃんとゆうくんは雪のドーム ― かまくら ― の中で、おもちを焼いていました。
つきたてのおもちを焼き網の上にのせると、とっても良い匂いがするのです。
二人がかまくらの外に目をやると、外に二匹の真っ白なうさぎさんと、一匹の真っ白なきつねさんが座ってこちらを覗きこんでいました。
真っ白な毛に雪が積もって、いかにも寒そうです。
みいちゃんとゆうくんは、こちらにおいでと手招きしました。
三匹はとびはねるようにしてカマクラの中に転がり込んできました。
そして、網の上で香ばしく焼けているおもちをじーっと見つめました。
「おもちが食べたいのはわかっているよ、好きなだけお食べ。でも、喉につまらせないよう、気をつけるんだよ」
三匹はお許しが出ると、おもちを上手に手で千切りながらハフハフと食べました。
お腹がいっぱいになった後は、満足そうに毛づくろいをして、嬉しそうにバク転をしながらかえって行きました。
「うさぎさんもきつねさんも、元気になってよかったわ」
みいちゃんはおもちをひっくり返しながら言いました。ゆうくんはつきたてのおもちを網の上にまたのせました。
そうしておもちを焼いていると、外が何やら騒がしくなりました。
目をやると、先ほどの三匹の真っ白でふわふわしたうさぎさんときつねさんの後ろに、数えきれないくらいたくさんの真っ白でふわふわした小さな動物が並んで座っていました。
みんな寒さで体をふわふわに膨らませていますが、お腹はとってもペコペコなのです。
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