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カウチの前の大理石のテーブルに食事を並べる。 部屋に食欲をそそる香りが漂う。 顔を綻ばせるキョウカ。 「やっぱりお腹ペコペコかも。」 笑うキョウカを抱き上げ、カウチに座らせる。 「すっごい、美味しそう!いただきます。」 フォークを片手に食事をするキョウカを眺める。 普通の人間の食事が出来るのか…。 まだどんな変化が起きるかわからんな…。 「それだけ食欲があれば問題ないな。」 笑顔で応えるキョウカの表情を見ていると、まったく今までのキョウカと変わらない気がして気が抜ける。 食欲を満たしニコニコと微笑むキョウカ。 「ごちそうさまでした。んーっ!元気出てきたー。」 腕を振り上げ伸びをするキョウカの動きが止まる。
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