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激しさを増すカインの愛撫に快感が押し寄せる。
首を振ってカインの唇から逃れる。
「やっ…ダメっ…!ぁあっ…んっ…カイン…」
「イってもいいぞ。ほら…」
「ぁあっ、ダメダメっ…ダメーっ!!」
ガクガクと脚を震わせ、痙攣するような痺れに気を失いそう。
荒い吐息が落ち着く前にカインが固いモノを押しつける。
「はっ…ぁ…カイン…まっ…て、ぁあっ!」
カインが固くて長いモノで貫くと、身体が弓のようにしなった。
「はぁっ…キョウカ…」
艶かしい表情で私を見つめるカインの顔を見ただけで一層快感が増す。
初めての時よりも何倍も激しいカインの腰使いにおかしくなりそう。
もうあの時みたいに痛さなんてまったく無くて、快楽だけに溺れそうになる。
「キョウカ…もっとお前の甘い声を聞かせろ。」
口の中をカインの指が犯す。
「んんっ…んっ…はっ…カイン…」
気持ち良くて…ちょっぴり切なくて、引いては返す波のような快感に溺れ続けた…。
いつの間に寝てしまったのか…、私の顔を見つめるカインと目が合う。
「私…寝ちゃった?」
カインの指が頬を滑る。
「失神してた。」
「うっ、嘘っ!」
喉の奥を鳴らしながら、くくくと笑うカイン。
「嘘だ。疲れて眠ったんだ。」
耳朶を軽く噛まれ首をすくめる。
私の頭を腕で包み逞しい胸に顔を引き寄せられる。
幸せな余韻にまどろみ、カインの胸にチュッと口づける。
「明日、お前の魂を俺のモノにする。その代わり、俺の妻として永遠の魂を与える。」
カインの顔を見上げる。
「そんな不安そうな顔すんな、大丈夫だ。」
うんとカインの腕の中で頷く。
明日…カインの妻になり、カインから魂を与えられる。
その事には何も不安は無かった。
でも、また人間界でちゃんと仕事したり、人間として生きていけるのか…そんな不安だけが頭をよぎった。
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