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「おーい、颯介ー!!」
後ろから聞きなれた声がする。
あー、そういえばこいつも同じ学校だったな。
朝からめんどくせーな。いいや、無視しよ。
「ちょっとー、颯介ー!」
ムシムシ。こいつは朝からテンション高いんだよ。眠いし。めんどくせー。
「あんた、いつまで無視すんのよ!!」
うわ。隣に並んできた。めんどくせーから来んなよ。てか、声でけーよ。周りに聞こえるだ……
バシィィ!!!!
「痛ってぇぇぇ!!!」
「あんたが無視するからでしょ!!何回声かけたとおもってんのよ!!」
「いきなり背中叩くなよ!あー、マジでいてー」
ほんと暴力的だなーコイツ。昔から全然変わんねー。
いきなり叩いてきたコイツ。和光 麻衣。俺の幼なじみ。てか、家が隣。年も同じ。そりゃどこからどー見ても幼なじみだわな。
コイツと一緒に登校したくないために、早起きして来たっていうのに。なんで、会うかな。
「颯介さ、lineみてる?なんで既読つけないわけ?昨日、一緒に行こうって送ったよね?」
ははは、バカめ。機内モードにすれば既読にならずにline読めるんだよ、キミ。甘いね。この私に勝とうなどとは。
「あー?ごめん。寝てたから見れなかったわ。まーいーじゃん。こうやって会えてんだから。」
ふふふ、悪いね麻衣くん。機内モードを知らないキミが悪いのだよ。
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