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えっーと、教室は…、2階か。
正面玄関前の校内案内図を見て確認する。
ここ、白凛高校にはエレベーターがついている。最近できたばかりで、なんでも、理事長がヨーロッパ被れで、フランスのとある高校にエレベーター・エスカレーターが付いていたのに感動したらしい。で、自分の高校にも付けようとしたがあまりに費用が高いので、エスカレーターは諦めた。
なんかそんなことを入学者オリエンテーションで言っていた覚えがある。
てか、エレベーターつける前にあの外観どうかしろよな。あきらかに浮いてんだろ。ほんとによ、理事長の顔を拝んでみたいわ。
続々とエレベーターに自信気にのる連中を横目に、俺はそそくさと階段で上がる。
2階なんだから階段でいけよ。これだから最近の若いのわ。根性がないよ。
入学して早々なのにボヤいてばっかだな、なんか。まー、学校が楽しければそれでいいんだけど。
目的地の教室につく。まだ8時過ぎだけど、たくさん人がいた。
席順はあの張り紙に書いてあった。俺は、あ行だから廊下側の一番後ろの席だな。
「おっーす!君、もしかして沖田くん?」
席に座った途端にまえの奴が話しかけてきた。
いきなり馴れ馴れしいな。でもま、初めて話しかけてくれた奴だし、ちょっと話してみっか。
「ん。そうだよ。沖田 颯介。はじめまして。おたくは?」
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