第1章

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「俺は太田 昴(おおた すばる)。小学校から野球一筋の野球バカだぜー!すばるって呼んでよ!」 へー、すばるっていうんだ。名前の割には見た目は全く爽やかじゃないけどな。なんか、若干奈良の大仏に似てるし。プププ。 「昴か。これからよろしくねー。てか、野球やってんだー。ポジションは?」 「ずっーとサードやってんだー!ちなみに、チームは弱かったけどこう見えて4番だったんだぜ!!どや!」 「あっ…、そっか…。それはなかなかすごいね…。」 なんだコイツ。。なんか暑苦しいな。まー、悪いやつじゃなさそうだけど。悪く言えばバカそうだな。プププ。 「颯介は?なんかスポーツやってたの?」 「小学校の時は剣道やってて、中学校はサッカーしてたよ。」 「へー!剣道とサッカーか!どっちもやったことないなー!え?じゃあ、またサッカーか剣道やる感じ?」 「あー、まー、サッカーやろうかなって思ってるよ。」 ほんとは何もやる気なくて、帰宅部になろうと考えてんだけどね。コイツにそんなこと言ったらまた何か暑苦しく言いそうだから、テキトーにテキトーに。 あと、小学校の時に剣道で全国大会優勝したなんてバラしちゃったらまた飛びついてくるだろうしな。黙っとこ。 「俺は野球しか眼中にないけどな!ハハハ!見てろよ、今に太田 昴の名を全国に轟かせたるわ!!」 うわー、暑苦しいー。めんどくせー。もうあだ名はアセダクだな。よし決まり。 「話は変わるけど、この3組の担任の藤牧先生、今年からの新任らしいぞ。すっごい美人でもう学校中で噂になってるしな。」
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