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白樺の木立を濡らし
街を濡らして
降り続く 夜更けの雨
ぼやけて微かに映る
街のネオン
濡れたアスファルト
まだ、冷たい三月の雨
クルマが尾を引いて走る
時計の針が
まもなく、午前零時を指す
強さを増す風音
木立がさざなみを立てる
雨が勢いを増して
雪に変わっていく
北の大地の三月
裸樹木に降り積もる雪
枝いっぱいに白い葉を付ける
三月の雪は忘れ雪
神様がくれた旅立ちのプレゼント
四月の雪は涙雪
みぞれ混じりの雪が
淋しさ募らす
頬を伝う涙
春はまだ
別れが先にやってきた
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