ファルンからやって来たお姫様

第一話

時間は午前7時。俺は今通学路を歩いている。この時間帯だと、まだ学校に向かうやつは殆どいない。だから俺はさっさと教室に向かう。

『おい、あれ見ろよ。新藤がいるぜ』

誰かがそう言った。恐らく同じクラスのやつだ。俺は無視してさっさと学校へ向かう。

『本当だ。何でこんな時間にいるんだよ。マジありえね～』

『うわ～、朝から嫌な奴見ちまったよ。最悪だぜ！』

（ふん、頭の悪いあいつらは常に誰かを貶してないと生きていけないのか？そんなに見たくなければこっちを見るな）

俺は決して声には出さず、頭の中でそう言った。この場所に留まるいるのは不愉快のため、俺はさっさと学校へ向かった。