第2章 困惑

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当然そのような歩き方をしていれば………………… 「いてっ!!!」 木の根っこか何かに引っ掛かって転んでしまう。 しかし、何かがおかしい。 これは「彼」の夢の中の出来事のはずである。 だが、「彼」は痛みを感じた。 そのような事は無いはずなのに。 これは、この一連の出来事が夢ではない事を証明している。 夢なら痛みを感じないが、現実であれば痛みを感じるからだ。 「いてててて……………あれっ?」 どうやら「彼」もその事に気がついたらしい。 誰でも気がつくこと、しかしそれは残酷な神様からの仕打ちなのか。 願えば願うほど、物事が悪い方へと進んでいく。 抗うことの出来ない事実。真実。本当に、本当に、これは紛れもない現実なのだ。 再び、「彼」は終わりの見えない地獄へと吸い込まれていくのであった…………………。
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