6人が本棚に入れています
本棚に追加
当然そのような歩き方をしていれば…………………
「いてっ!!!」
木の根っこか何かに引っ掛かって転んでしまう。
しかし、何かがおかしい。
これは「彼」の夢の中の出来事のはずである。
だが、「彼」は痛みを感じた。
そのような事は無いはずなのに。
これは、この一連の出来事が夢ではない事を証明している。
夢なら痛みを感じないが、現実であれば痛みを感じるからだ。
「いてててて……………あれっ?」
どうやら「彼」もその事に気がついたらしい。
誰でも気がつくこと、しかしそれは残酷な神様からの仕打ちなのか。
願えば願うほど、物事が悪い方へと進んでいく。
抗うことの出来ない事実。真実。本当に、本当に、これは紛れもない現実なのだ。
再び、「彼」は終わりの見えない地獄へと吸い込まれていくのであった…………………。
最初のコメントを投稿しよう!