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あんな拙い歌を
全国ネットに晒してしまった理由を、
志緒に語らずにはいられなかった。
「まあ、お前と再会してから
どうやら俺には
無関心だったらしいって気付いて。
無駄なことしてたって判って。
……誠司のこともあったし。
色んな意味で
ぐちゃぐちゃ腹が立って」
「……」
志緒と再会してからこっち、
短い間に本当に
色んな葛藤があったな、と思う。
──置いていったのは俺なのに、
忘れられずにいたことが
自分で許せなくて。
志緒に辛く当たったのは、
単なる自分の中のつじつま合わせだ。
置いてかれたからって、
追いかけてこなかった
志緒に苛ついてたし。
騙されただけだったが、
誠司のものに
なってるんだとばかり思ってたし。
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