第1章

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照り付ける太陽の下。 とある高等学校の屋上での出来事。 この高校に入って2ヶ月、彼は昼休みの時間は必ず屋上に来ていた。 理由はただ単に、人が居なくて、静かな所で、一人で昼食を食べたいからだ。 たまに誰かしら居たりするが、彼の特等席は屋上に入った更に上の貯水タンクの影。 程よい日陰になっており、誰か屋上に来たとしても貯水タンクのバリケードにより、話し声等はほぼ耳に入らない。 そこでのんびりまったりするのが、彼の一番の楽しみでもある。 今日も屋上には誰も居なかった。 何時も様に貯水タンクに寄りかかり、コンビニで購入したであろうサンドイッチを咀嚼。 食べ終わり、アイスティーで喉を潤していた時に、 ・・ それは来た。
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