第3章 サプライズ

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僕は固く目を閉じると。 あの日別れた時から 瞼の裏に焼きついたままの 可偉人の姿を追いながら。 (……可偉人に会いたい) たったひとつ願い事をして 一息にロウソクを吹き消した。 「おめでとう!」 あたりが歓声に包まれる中。 「ちょっ……」 一瞬訪れた真っ暗闇で 律は僕を抱き寄せた。
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