第3章 サプライズ

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「はい……お兄様」 皮肉にも天宮律は 自分のことを僕にそう呼ばせていた。 「そうだ……上手くなったじゃないか……静」 深く舌を絡めながら 襟元に通したリボンタイを掴み上げ。 「ア……ンンッ……」 己の手で うっすら化粧を施した僕を見やる。 「ほら、あいつの味なんかもう忘れたろ?」 そして時折 思い出したように 可偉人の話を持ち出した。
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